住宅エクステリアガーデン研究会(JEG、会長:内田泰造[住友林業緑化執行役員])は11月21日、東京・新宿区の四谷区民ホールで「第11回JEGデザインコンテスト2024 プレゼンテーション大会」を開催した。6部門各3作品、全18作品のプレゼンテーションが行われ、大橋由紀子氏・岡村博貴各氏(積水ハウス)の「風雅 ~緑深き隠れ座敷~」がグランプリを受賞した。
「応募900作品」の中からグランプリが決定
JEGは、(1)旭化成ホームズコンストラクション/旭化成ホームズ(2)ウィズガーデン(3)住友林業緑化(4)東京セキスイハイム/東京セキスイファミエス(5)積水ハウス/積和建設東東京/積和建設神奈川(6)大和ハウス工業(7)ナテックス/パナソニックホームズ(8)三井ホームの各大手住宅メーカーと外構部門のグループ8社が共同運営・活動するエクステリアガーデンの研究会。デザインコンテストは、「2013年」から2020年を除き毎年開催されており、今回で11回目を数える。
コンテストには、JEGを共同運営している8社から作品を募集。今回の応募作は「900作品」。社内選考による1次審査後、2次審査を経て、6部門で計18作品が「入賞」した。
これら入賞作品のプレゼンテーションが21日に行われ、当日審査で各部門の「最優秀賞」と「グランプリ」が決定された(審査員長:東賢一[旭化成ホームズコンストラクション])。グランプリ作品に選ばれたのは「街並み・集合住宅部門」の最優秀賞。同部門の作品がグランプリを受賞するのは初めてとなった。
「敷地全体」を隅々まで丁寧に設計する
グランプリ作品は、外構を大橋氏、建築を岡村氏が設計した共同住宅。「居間(座敷)」と「庭」が連続性/関連性をもって設計され、明るく開放的な空間が広がっている。
外構担当の大橋氏は「素晴らしい素材に出会えたことによって受賞することができた」、建築担当の岡村氏は「建築と外構が一体となって設計することが重要と感じた」とそれぞれ述べた。また、東審査員長も総評で「お施主様にとっては『建物』も『外構』も、『内』も『外』も区別なく重要。『敷地全体』を隅々まで丁寧に設計する必要がある」と述べ、作品を評価した。
プレゼンテーション大会には、ゲスト審査員として古谷俊一氏(古谷デザイン建築設計事務所代表)が招かれた。基調講演として「みどりを建築のように設計し、建築をみどりのように植え込む」と題する講演が行われ、特別審査員賞(古谷俊一賞)が設けられた。
グランプリと街並み・集合住宅部門以外の各部門「最優秀賞」、「特別審査員賞」、「新人賞」は以下の通り(敬称略)。
各部門「最優秀賞」
プレミアムエクステリア部門
「剛にして柔、豊かさと共鳴する俺のスミカ」福本真也(積水ハウス)
ハイクラスエクステリア部門
「緑の回廊」梅津享悦(積水ハウス)
スタンダードエクステリア部門
「粋と粋」尾崎孝也(積水ハウス)
庭・ガーデン部門
「丘の見える風景」橋本薫(積水ハウス)
リフォーム部門
「Renovation/木漏れ日の庭」片岡達哉(積水ハウス)
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特別審査員賞(古谷俊一賞)
「五感の潤い」岡本和泰(積水ハウス)[プレミアムエクステリア部門]
「花のワルツ♪」永井友佳子(東京セキスイファミエス)[リフォーム部門]
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新人賞
「黒壁に映ゆる木立」石野隼丸(積水ハウス)
JEGおよびJEGデザインコンテスト2024に関する詳細は以下のサイト参照