
住宅エクステリアガーデン研究会(JEG、会長:片柳仁[東京セキスイファミエス リノベーション事業部 ザ・シーズン営業部 部長])は11月6日、東京・新宿区の四谷区民ホールで「第12回JEGデザインコンテスト2025 プレゼンテーション大会」を開催した。6部門各3作品、全18作品のプレゼンテーションが行われ、福本真也・西尾有平各氏(積水ハウス)の作品「Art Residence」がグランプリを受賞した。
「応募861作品」の中からグランプリが決定
JEGは、(1)旭化成ホームズコンストラクション/旭化成ホームズ(2)ウィズガーデン(3)住友林業緑化(4)東京セキスイハイム/東京セキスイファミエス(5)積水ハウス/積和建設東東京/積和建設神奈川(6)大和ハウス工業(7)ナテックス/パナソニックホームズ(8)三井ホームの各大手住宅メーカーと外構部門のグループ8社が共同運営・活動するエクステリアガーデンの研究会。デザインコンテストは、「2013年」から2020年を除き毎年開催されており、今回で12回目を数える。
コンテストには、JEGを共同運営している8社から作品を募集。今回の応募作は「861作品」。社内選考による1次審査後、2次審査を経て、6部門で計18作品が「入賞」した。
これら入賞作品のプレゼンテーションが6日に行われ、当日審査で各部門の「最優秀賞」と「グランプリ」が決定された(審査員長:内田泰三[住友林業緑化 執行役員])。グランプリ作品に選ばれたのは、受注金額1,000万円以上の建物と一体になったエクステリアデザイン部門である「プレミアムエクステリア部門」の最優秀賞。
建築、左官壁、エクステリアが融合
グランプリ作品は、地方都市に立地する平屋建て戸建住宅。駐車場(6台分)、プールを備える。エクステリアを福本氏、設計を西尾氏が担当。内壁は久住有生氏(左官職人)が担当した。各所に、「和室の庭」、「モニュメントの庭」、「リゾート庭」などを配置。建築、左官壁、エクステリアという「Art」が融合した空間が広がる。
エクステリア担当の福本氏は「造園は、最後は現場で人の手によって創られていく。これを大切にしていきたい」、設計担当の西尾氏は「引き続き、チャレンジを続けていきたい」と、それぞれ述べた。内田審査員長は総評で「創意工夫の極みを感じた」と述べ、作品を高く評価した。
また、内田審査員長は「建築設計の担当者はもっとエクステリアのことを知り、エクステリアの担当者はもっと建築のことを知る必要がある」と、建築とエクステリアがさらに融合していく必要性を強調した。

*グランプリ作品「Art Residence」は積水ハウスのHP内で、住宅を含めたプロジェクト全体が紹介されている。
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/stories/20231222/
プレゼンテーション大会には、ゲスト審査員として忽那裕樹氏(ランドスケープデザイナー/E-DESIGN代表取締役)が招かれた。基調講演として「オープンスペース・ネットワークが開く都市の未来 ―住宅から万博まで―」と題する講演が行われ、特別審査員賞(忽那裕樹賞)が設けられた。
「グランプリ」と「プレミアムエクステリア部門」以外の各部門「最優秀賞」、「特別審査員賞」、「新人賞」は以下の通り(敬称略)。
各部門「最優秀賞」
ハイクラスエクステリア部門
「格子と緑縁」杉村恭男(積水ハウス)
スタンダードエクステリア部門
「中間領域の再考」尾崎孝也/船谷英志(積水ハウス)
庭・ガーデン部門
「森の復元」林知義(住友林業緑化)/河村賢(住友林業)
リフォーム部門
「Envy‐influencer's home‐」永井友佳子(東京セキスイファミエス)
街並み・集合住宅部門
「ZYPRESSEN」長谷川妙子(積水ハウス)
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特別審査員賞(忽那裕樹賞)
「合歓の邸宅」服部甲生(積水ハウス)[プレミアムエクステリア部門]
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新人賞
「迎える」上田健太(住友林業緑化)

JEGおよびJEGデザインコンテスト2024に関する詳細は以下のサイト参照









