
日本エクステリア学会は2月24日、「第12回活動報告発表会」を開催、同学会の8つの専門委員会などが1年間の研究や活動の成果をそれぞれ報告した。
開会の挨拶で吉田克己会長は「日本エクステリア学会は設立から13年目、活動報告会も今回で12回目となり、これまでに9冊の出版物を世に出すことができた。実際に現場で仕事をしている会員の意見が反映されたものであり、これからも業界に発信していきたい」と挨拶した。
活動報告会ではまず、同学会調査部の蒲田哲郎氏による「2025年度共同調査から見えたエクステリアの『防犯と防災』の最新情報」と題した基調講演が行われた。
調査部では2025年10月に、首都圏、中京圏、阪神圏の戸建住宅の居住者を対象とした、防犯や防災意識に関するインターネット調査を実施。1,081人の有効回答を分析した結果を発表した。調査項目と分析は多岐にわたるが、その主なものとしては以下のような結果が報告された。
▶侵入窃盗・侵入強盗に対しての心配の割合が最も高い
▶防犯対策では「防犯用ライト」が多いが、今後設置したい設備は「監視カメラ」が多くなっている
▶犯罪被害の経験は、侵入窃盗等の実損被害20%、プライバシー被害11%、車被害9%
▶想定する自然災害は停電・断水等のインフラの被害が最も多く、次いで地震、台風やゲリラ豪雨
▶自然災害被害の経験は台風・強風が多く、地震よりも毎年発生する台風・大雨の被害が多い
以上のような調査結果に加え、実際の防犯・防災関連装備・設備による対策はホームセンター、工務店などが多く受注しており、エクステリア関連の外構工事店の存在感が薄いことが調査から明らかになった。「エクステリア業界の今後の課題として取り組むべき」と蒲田氏は述べた。
基調講演の後は、関西品質向上委員会(発表者:赤坂泰一)、技術委員会(同:麻生茂夫)、歴史委員会(同:伊藤人二)、植栽委員会(同:菱木幸子)、街並み委員会(同:浅川潔)、設計向上委員会(同:石原昌明)、国際委員会(同:蒲田哲郎)の順で、1年間の研究成果や途中経過、今後の展望について発表した。
エクステリアに関する学術・技術の進捗発展を図ることを目的に設立された日本エクステリア学会では、会員はいずれかの委員会に参加してエクステリアに関する調査・研究を行い、毎年2月に活動報告発表会を開催している。今回の会場はタカショー北戸田ショールーム会議室(埼玉県戸田市)に約40人とオンラインでの参加者が集まった。









