全国建設研修センターは19日、2021(令和3)年度1級土木施工管理技術検定「第一次検定」の合格者を発表した。7月4日に全国13地区38会場で実施した試験には3万7,726人が受検、2万2,851人が合格、合格率は60.6%だった。前年度比では、受検者数が7,981人の大幅増で、2012年度以来9年振りとなる受検者数3万7,000人超。合格者数も4,966人の大幅増、合格率は0.5ポイント増加した。合格基準は全体で65問中39問以上の正解、かつ施工管理法(応用能力)の15問中9問以上の正解となった。また、今年度から第一次検定合格者には「技士補」の称号が与えられ、1級技士補は「監理技術者補佐」として建設現場に配置できる。さらに、1級技士補は経営事項審査において4点加点される。
●受検要件緩和で受検者数が大幅増
同技術検定は改正建設業法により今年度から新制度に移行、受検要件も緩和された。これまで、2級合格後に求めていた5年(所定の実務経験をつんだ場合は3年)の実務経験をなくし、2級合格の翌年度には1級第一次検定が受検できるようになった。今年度の試験では、合格者に占める2級合格者の割合が58.9%で、受検要件緩和の影響もあって前年度よりも12.3ポイント増加している。
合格者の年齢別属性を見ると、25歳未満が全体の5.2%を占めている。この約1,200人は受検要件緩和により誕生した合格者と思われる。また、最も多かったのは25歳~29歳の23.6%、次いで40歳~44歳の15.4%、30歳~34歳の15.0%、35歳~39歳の14.5%、45歳~49歳の13.8%の順。男女別では、男性が93.3%を占めた。
建築資料研究社・日建学院では、同試験の「総評」をホームページに掲載している。
https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/engineering1q/road/1qgakka_report.aspx
合格発表の詳細は、以下の全国建設研修センターのホームページから。
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