
造園・作庭という行為において、地域性は最も重視される点だ。
特にその土地が積み重ねてきた歴史や気候風土は、
そこに築かれる庭の物語として紡がれ、
住まう人たちや訪れる人たちの共感を呼ぶ。
本特集では、住まいの庭にスポットを当てて、
そのような土地の記憶や特質が表れた庭園を紹介する。
定価2,970円(本体2,700円+税)
目次
ー特 集ー
土地の記憶と特質を表す
住宅の庭 residential garden
多彩な石の表現に満ちた田園の庭
藤田の家
造園設計・施工│造園武
歴史をつなぐ暮らしの庭
加西の庭
造園設計・施工│重森庭園設計研究室
西行が詠んだ和歌の情景を描いた庭
Oiso-Sukiya House
造園設計・施工│オリザ
東北らしい雑木のマウンド
菅野邸
造園設計・施工│庭一
湧き出づる水と文化を映す
喜多方の庭
造園設計・施工│創苑
NIWA SPECIAL REPORT
飯田十基が作庭した武蔵野の庭を再生
大森武蔵野苑
庭園管理|石正園
report
“雑木の庭”らしい姿に整える手入れ
連載
磐座探訪│第25回
名草巨石群(栃木県足利市)
写真・文=須田郡司/巨石ハンター
美×技│第22回
再生を繰り返し永遠のエナジーにより生続ける庭園
西治プロジェクトの茶庭
Kanda & Oliveira
庭園・設計施工│長崎剛志/N-tree
庭園評│第4回
アートと庭園が共振する空間
アートギャラリーKanda & Oliveira庭園
文=戸田芳樹/東京農業大学元客員教授
永遠の名庭園│第21回
旧林氏庭園
文=吉村龍二 撮影=佐藤振一
2100年の日本庭園へ│第9回
海外の日本庭園を率いた元ディレクターに聞く
現地での日本庭園の運営のリアルとは
取材・文=イトウマサトシ/おにわさん
命石をめぐる│第15回
数多くの文化財が存在する
笠置寺の石造文化財と
残欠重層形宝篋印塔
文=吉田浩志/日本命石協会代表理事
庭と園藝 社会とコモンズのデザイン論│第13回
くさをつなぐ、くさとつなぐ
文=三島由樹/フォルク
造園界の偉人たち│第17回
椎原兵市
文=粟野 隆/東京農業大学教授
現場で役立つ 職人の知恵と技術│第47回
石積編36│愛知の石垣 4
文=内田 均/日本庭園協会 会長
東京農業大学グリーンアカデミー 講師
未来を植える人びと
〜植木生産者を訪ねて〜│第32回
大澤俊一郎/大澤植木
NIWA COLUMN
みどりの力│第44回
森の香りと味わいをお菓子にとじ込める
文=日比野由依子/菓子店「七十二」店主
時代の気分│VOL. 44
人口減少社会のモノ・コト・サービスの在り方
文=小原直花/伊藤忠ファッションシステム ifs未来研究所 上席研究員
NIWA REPORT
チェルシーフラワーショー2025
庭にもAI!?
最先端の技術と地球に優しい素材と施工
取材・文=白井法子 写真=白井達也
古来日本庭園の造園業と
米国発のランドスケープ・アーキテクト
取材・文=梶原一光
「よさみガーデンフェスタ・みかわで坪庭展」開催
取材・文=浦田浩志
「 第42回全国都市緑化ぎふフェア」開催
取材・文=井上花子/日本造園組合連合会 参与
第38回公開討論会
「小堀遠州の美意識」庭園を中心に
種手 -shutté- お話し会
「自然の景色を庭、そして手のひらに」開催
取材・文=河野華子
ロンドン発Niwaki、Paul Smithとの
コラボ商品発表/『庭木フィールドレポート』創刊
取材・文=河野華子
NIWA NEWS
特別寄稿
追悼 龍居竹之介先生
豊藏 均/第5代『庭』編集長、高橋康夫/日本庭園協会相談役
260号に協力いただいた方々
NIWA info
求人情報/読者プレゼント・アンケート
編集:neuf(澤田忍)
判型:A4変 判
頁数:120
定価:2,970円(本体2,700円+税)
発売日:2025/7/1
雑誌コード:0695308