世界を体験する場所としてのランドスケープ『風景にさわる』ランドスケープデザインの思考法

ランドスケープデザインの旗手として活躍するオンサイト計画設計事務所の長谷川浩己による著書。「星のや軽井沢」を始めとする一連の星野リゾートの仕事、丸の内オアゾ、コレド日本橋、中野の大学新キャンパス群など至る所で氏の仕事に触れていることに気づく。それらに共通する思考と実践についてまとめている。

前半は独自の「風景論」。後半はそうした考えをベースにしたデザインの方法論と実例が解説される。著者によると、風景は「世界を体験するための場所」。そして、ランドスケープデザインは風景と接続させるためのデザインであり、世界のとらえ方、ものの見方を表したものである、と述べる。

「風景にさわる」というタイトルは、高層ビルの足元に、ヒューマンスケールで風景という世界と接続する場所をつくる仕事に対する自戒を込めて選んだという。膨大な読書量と思考に裏付けられた謙虚な姿勢を表しているようだ。
【庭NIWA 230号掲載】

風景にさわる ランドスケープデザインの思考法 
長谷川浩己=著
発行/丸善出版
2,600円(税別)

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