施工管理法(応用能力)の合格基準は1級造園が50%、1級土木は60%/令和3年度施工管理技術検定第1次/国土交通省

国土交通省は、造園施工管理や土木施工管理などの技術検定における令和3年度の合格基準を公表した。令和2年度までの合格基準は、造園・土木の両試験ともに学科試験が60%以上、実地試験が60%以上の得点としていたが、令和3年度からの新制度では、以下のように合格基準を設けた。ただし、「試験の実施状況などを踏まえ、変更する可能性がある」と付け加えている。

造園施工管理
〈1級〉
●第1次検定(全体)……得点が 60%
(施工管理法[応用能力])……得点が 50%
●第2次検定……得点が 60%
〈2級〉
●第1次検定……得点が 60%
●第2次検定……得点が 60%

土木施工管理
〈1級〉
●第1次検定(全体)……得点が 60%
(施工管理法[応用能力])……得点が 60%
●第2次検定……得点が 60%
〈2級〉
●第1次検定……得点が 60%
●第2次検定……得点が 60%

上記の合格基準のうち、1級の第1次検定における施工管理法(応用能力)の合格基準は造園が50%以上の得点、土木は60%以上の得点とし、10%の差が設けられた。施工管理法(応用能力)は新制度により新たに加えられた試験基準。第1次検定の合格者に「技士補」の称号が新たに付与されるため、「監理技術者補佐として、造園工事の施工の管理(土木の場合は、土木一式工事の施工の管理)を適確に行うために必要な応用能力を有すること」が試験で問われる(令和2年国土交通省令第70号[8月31日])。

また、施工管理法(応用能力)を含めた第1次検定全体では、造園、土木ともに60%以上の得点を合格基準としている。

合格基準を含めた新検定制度の詳しい内容は以下の国土交通省ホームページを参照。

https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000055.html

受検手数料は値上げ

国土交通省は、令和3年度以降の受検手数料について12月18日の官報に掲載した。造園施工管理と土木施工管理は以下の通り。( )内は令和2年度の検定手数料。

造園施工管理
〈1級〉
●第1次検定:14,400円(10,400円)
●第2次検定:14,400円(10,400円)
〈2級〉
●第1次検定:7,200円(5,200円)
●第2次検定:7,200円(5,200円)

土木施工管理
〈1級〉
●第1次検定:10,500円(8,200円)
●第2次検定:10,500円(8,200円)
〈2級〉
●第1次検定:5,250円(4,100円)
●第2次検定:5,250円(4,100円)

〈関連記事〉
1級造園の試験日は9月12日に1次検定、12月5日に2次検定/令和3年度施工管理技術検定試験の受検資格や試験日等を公表/国土交通省

1万7,885人が合格、合格率は60.1%/1級土木施工管理技術検定「学科試験」
施工管理技術検定試験の不正防止対策を公表/「経験記述」は暗記では解答できない問題に見直す/国土交通省

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事