LIXIL(東京都千代田区)は、同社が提供しているBIMデータ(※)について、非住宅向けエクステリアにおけるフェンス・駐輪場の自動設計ツールを開発した。ARCHICAD21~22(グラフィソフトジャパン)とAutodesk Revit 2016~2019(オートデスク)のBIMツールに対応した自動設計の機能を追加するプログラム(アドイン機能)で、フェンスや駐車場の設計において手間のかかる割り付けを感覚的に自動配置できるため、効率的な作図が可能となる。設計者が考える順番にしたがって条件項目を入力するだけで、自動で設計パターンを描写することができ、様々なパターンを簡単に検証できるようにした。
同社は2011年より、サッシ・カーテンウォール、非住宅向けエクステリア、衛生設備機器において、設計者の日々の業務を第一に考えた技術提案により建築図面作成を支援する「設計者ファースト」の観点から、BIMデータを提供している。非住宅エクステリアは2016年より駐輪場・通路用シェルター・バス停・フェンス・門扉・カーポートなど、約190商品のBIMオブジェクトデータをARCHICAD用・Autodesk Revit用にそれぞれ提供してきた。BIMオブジェクトデータは、3Dモデルを、主に企画構想・基本設計に適した半透明の“簡易表示”と、実施設計に適した“詳細表示”の2種類に切り替えが可能で、簡易表示では奥にある建物や植栽などを邪魔することなく確認できる仕様とするなど、エクステリアならではの配慮が施されている。
詳細は同社ホームページの「ニュース」の項目を参照
http://www.lixil.co.jp/
※ BIM:Building Information Modelingの略称。建物に使用される部材や設備の材質・サイズなどの属性情報を追加したコンピューター上の3D建造物モデルを用いる設計方法