1万7,885人が合格、合格率は60.1%/1級土木施工管理技術検定「学科試験」

全国建設研修センターは11月4日、2020年度の1級土木施工管理技術検定「学科試験」の合格者1万7,885人を決定した。10月4日に全国13地区47会場で実施した試験には2万9,745人が受験、合格率は60.1%で、過去10年間では2017年度の66.2%に次ぐ2番目に高い合格率となった。前年度比では、受験者数が3,291人減、合格者数は191人減、合格率は5.4ポイント増。合格基準は、必須および選択問題を合わせた総解答数65問の内、39問以上の正解とした。
学科試験の合格者を対象とした「実地試験」は12月6日に実施される。

2021年度は新検定制度に移行

同検定試験は、改正建設業法により2021年度は新たな検定制度に移行する。これまでの「学科」と「実地」の両試験を「第1次検定」と「第2次検定」に再編。第1次検定の合格者に「技士補」を、第2次検定の合格者に「技士」の称号をそれそれ付与する。試験科目および基準は、令和2年国土交通省令第70号(8月31日)に示されており、1級土木施工管理「第1次検定」の主な変更箇所は以下の通り(施工技術検定規則第1条別表第1)。
【検定科目】
●土木工学等
〈変更前:学科試験、以下同様〉
1.土木一式工事の施工に必要な土木工学、電気工学、電気通信工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。
2.設計図書に関する一般的な知識を有すること。
〈変更後:第1次検定、以下同様〉
1.土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学~(以下変更前と同じ)~。
2.土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。
●施工管理法
〈変更前〉
土木一式工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する一般的な知識を有すること。
〈変更後〉
1.監理技術者補佐として、土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等~(以下変更前と同じ)~。
2.監理技術者補佐として、土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。
●法規
〈変更前〉
建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識を有すること。
〈変更後〉
建設工事の施工の管理を適格に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。

 

2020年度の1級土木施工管理技術検定「学科試験」の合格発表についての詳細は、以下の全国建設研修センターのHPを参照。
http://www.jctc.jp/kentei/201104d_hnio0a/index.html

令和2年国土交通省令第70号は、8月31日「官報」号外第179号に掲載。

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