「ランドスケープアーキテクチャー」という言葉を生んだのは、ニューヨークのセントラルパークをデザインしたF.L.オルムステッドだ。
その翻訳が「造園」である。しかし現在、ランドスケープアーキテクチャー=造園とするには、違和感があるのは事実だ。
今号ではランドスケープアーキテクトの仕事を、昨今、建設ラッシュが続くホテル、中でも日本庭園が意識されている庭園を例にとり、紹介する。
ランドスケープアーキテクチャー=造園の違和感の理由を改めて考えてみたい。
定価2,640円(本体2,400円+税)
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目次
特集
ランドスケープデザインと日本庭園[ホテル4題]
リラックスラグジュアリーを体現する回遊式庭園
HOTEL THE MITSUI KYOTO
ランドスケープデザイン=設計組織プレイスメディア
ランドスケープデザインとは包括的にとらえるもの
吉田 新/設計組織プレイスメディア×山田隆之/山田造園
旅人に贈る日本の風景 里と深山を描いた島々の縮景
InterContinental Yokohama Pier8
ランドスケープデザイン=戸田芳樹風景計画
地域の歴史、文化や地勢構造を可視化、価値化させる庭づくり
MUNI KYOTO
ランドスケープデザイン=ランドスケープ・プラス
日本的自然観を表現したランドスケープ
The Okura Tokyo
ランドスケープデザイン=大成建設一級建築士事務所、桝井淳介デザインスタジオ
The Okura Tokyo ランドスケープの設計施工プロセス
NIWA SPECIAL REPORT
箱根の自然を映す造形空間
箱根・強羅 佳ら久
ランドスケープデザイン=アースケイプ
NIWA SPECIAL REPORT
庭師の手しごと
桜花園大阪、庭のクニフジ、Natures Rock カワムラガーデン、いのはな夢創園
連載
磐座探訪(第7回)
イザナミが眠る御陵石(広島・庄原市)
写真・文=須田郡司/巨石ハンター
歴史をひもとき未来へつなぐ永遠の名庭園(第6回)
周辺環境と共生する眺望の庭園
臥龍山荘(愛媛・大洲市)
監修・文=吉村龍二/環境事業計画研究所 代表
取材・文=町田 香/京都芸術大学 非常勤講師
NIWA INTERVIEW #27
ランドスケープは自分らしくいられるもの
ランドスケープアーキテクト、ランドスケープ・プラス代表
平賀達也氏
現場で役立つ 職人の知恵と技術(第30回)
石積編20 石川の石
戸室石(1)
文=内田 均/東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科教授
庭道具考(第7回)
べっぴんさんの地鏝
伝統をベースに、職人と会話を重ね進化を続ける鏝
地鏝・千鳥霞化粧打・月面焼き肌
取材・文・写真=浦田浩志
造園界の偉人たち(第2回)
近代式造園業の確立に奮闘したアイデアマン庭師
橋本八重三
文=粟野 隆/東京農業大学准教授
未来を植える人びと
~植木生産者を訪ねて~(第14回)
河原誠也氏/河原園
NIWA COLUMN
みどりの力(第26回)
みどりと人が共生する新しいまちの風景
下北線路街園藝部の実践
文=川崎光克/フォルク ランドスケープアーキテクト
時代の気分(VOL.26)
束縛ムードから解放してくれるグリーン
文=小原直花/伊藤忠ファッションシステム ナレッジ開発室 室長
NIWA REPORT
オンラインで開催された
造園シンポジウムと石組講習会
取材・文=井上花子/日本造園組合連合会 理事
全国から1,175通の応募「みどりの文」
一語一絵 みどりとの出会い
文=中嶋 都/福島県造園建設業協会 専務理事
庭のしごとの魅力を若者たちへ伝える
NIWA the rookies meeting 2020!!
「庭のしごと」展開催
文=清水亮史/GardenFactory創都
NIWA NEWS
NIWA BOOK
NIWA CALENDAR
242号に協力いただいた方々
NIWA
info
編集:neuf(澤田忍)
判型:A4変 判
頁数:120
定価:2,640円(本体2,400円+税)
発行年月:2021/02/01
雑誌コード:0695302
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