庭石を産地別に紹介するビジュアル資料の決定版『原色 庭石大事典』

石積、飛石、敷石など、造園業で用いる庭石・日本石を都道府県の産地別にビジュアルで紹介する決定版。日本庭園においては石の景が骨格を支え、また庭の素材としても重用されながら、庭石を写真付きで解説した書籍は、昭和53年の『原色日本の石 産地と利用』以来、発行されていなかったという。本書では、色調や模様などの特徴が分かる写真と共に、自然状態の石から実際の施工例まで紹介している。

さらに特筆すべきは、実際の産地の現場を取材しながら、採石場から石材業者まで当たり、現在の流通状況にも触れているところだ。設計段階では流通していても施工段階になって使えなくなる、といった状況を避けるべく、実用に配慮したつくりになっている。

他に、石の選び方、用語解説などの基礎知識や加工方法も紹介。高崎康隆氏、三橋一夫氏、及び日日石材から成る庭石大事典制作委員会が、プロから庭に関心のある一般の人にまで役に立つ労作を生み出した。
【庭NIWA 226号掲載】

原色 庭石大事典 
庭石大事典制作委員会=著
発行/誠文堂新光社
3,800円(税別)

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