全国建設研修センターは6月7日、2級施工管理技術検定「第一次検定(前期)」の造園・土木・管工事・電気通信工事の問題と正答肢をホームページに公表した。今年度は改正建設業法による新たな検定制度に移行、特に「施工管理法(基礎的な能力)」が出題された初の試験となった。試験は6月6日に実施された。
造園施工管理法/同一の造園工事から4問出題
2級造園の出題は40問・全問必須解答、試験時間は2時間10分で前年度と同じであったが、施工管理法が出題された4問は、四肢択一式ではなく、多肢選択式での解答が求められた。「適当でないものはどれか」「正しいものはどれか」などで出題され、一つを選ぶ(マークシートの一つを塗りつぶす)四肢択一式に対して、「適当なものを全て選びなさい」「基準を満たしているものを全て選びなさい」と出題された多肢選択式の4問では、4肢のうち複数の正答すべてを選択する(塗りつぶす)必要がある。公表された正答肢では、施工管理法の4問はそれぞれ2~3の複数の肢が正答であった。
また、施工管理法の4問は、工事数量と条件が記された同一の造園工事に関して出題された。このような出題形式はこれまで、実地試験(今年度からは第二次検定)では行われていたが、第一次検定では出題されていなかったので、新たな検定制度移行による出題形式といえるだろう。
土木施工管理法/四肢択一式だが、1問に4つの穴埋め
2級土木の出題は61問、このうち必須と選択を合わせて40問の解答が求められた。試験時間は2時間10分。出題数と解答数、試験時間は前年度と同じ。施工管理法は必須問題として8問出された。出題は全て文章中に抜けている語句を選択する穴埋め問題。1問につき4つの抜けている語句があり、その語句の組合せの中から一つを選ぶ四肢択一式で出題された。組合せを選択する穴埋め問題は、施工管理法以外でも出題されていたが、1問中に4つの穴埋めがあったのは施工管理法だけであった。
今年度の2級造園・土木の出題と難易度について建築資料研究社・日建学院では、新傾向の出題、出題形式の異なるものがあったものの、「過去問題および過去問題のアレジ問題が大部分を占めていた」とし、造園、土木ともに前年度試験と比較した場合は「同等かやや難しい」と分析している。
〈建築資料研究社・日建学院〉
2級造園施工管理技術検定「一次検定(前期)」の総評
https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/gardening2q/road/kaisoku/index.aspx#general_comment_anchor
2級土木施工管理技術検定「一次検定(前期)」の総評
https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/engineering2q/road/kaisoku/index.aspx#general_comment_anchor
2級造園、土木ともに合格基準は「得点が60%以上」としている。合格発表は7月6日。
問題と正答肢は、以下の全国建設研修センターのホームページから。
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