働き方改革が言われ、さらにコロナ禍もあり、オフィスの在り方が変わりつつある。優秀な人材確保のための企業イメージ向上だけでなく、実際に働く場としての環境への意識も高まってきている。作庭家・造園家が関わり、設計・施工された庭園は、そこで働く人たちのモチベーションや効率を高めるなどの良い結果を生み出すことにつながっているという。今号では、その環境づくりに「庭」が重要な役割を果たしているオフィス空間、また併せて作庭家自身のオフィスと庭も掲載する。庭園として優れているだけでなく、インドアグリーンを取り込んだ空間として先駆的な実例と言えるだろう。
定価2,640円(本体2,400円+税)
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目次
働く環境を再考する オフィスの庭
連載
美×技 (vol.12)
VISVIM GENERAL STORE, VISVIM GALLERY
WMV VISVIM TOKYO
造園設計・施工=安諸定男
対談
伝統に培われた手技と自由な感性を受け継ぐ
中村ヒロキ(visvim クリエイティブディレクター)×安諸定男(造園家)
特集
働く環境を再考する オフィスの庭
水辺の景色が再現された庭園
日本ウォーターテックス 研修ルーム
造園設計・施工=石正園
山々と調和し、地域に開かれたオープンなオフィスの庭
上林建設 本社
造園設計=庭やサカモト
造園施工=山崎造園・庭やサカモト
“人にも地球にも良い循環”の中の造園
淺沼組名古屋支店 改修プロジェクト
造園設計・施工=外部/GREEN SPACE、内部/オリザ
NIWA SPECIAL REPORT
作庭家のオフィスと庭
CASE1 地面とつながる室内庭
荻野景観設計
CASE2 波佐見の景色を写し出す庭
西海園芸
CASE3 巨大なテラリウムに見立てたオフィス
緑演舎
付帯記事
庭を軸に暮らしを提案するノウハウを伝授
田主丸緑地建設・小西範揚氏、
南九施設・有村光子氏、Healing Forest Garden(北斗)・石原章良氏インタビュー
NIWA SPECIAL REPORT
自然と共につくり続ける庭園
ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ
造園設計=ニコライ・バーグマン
インタビュー
フラワーアーティストが長年求め、実現した理想郷とは
連載
磐座探訪(第14回)
石仏山の磐座(石川・能登町)
写真・文=須田郡司/巨石ハンター
歴史をひもとき未来へつなぐ 永遠の名庭園(第11回)
戦国時代の姿を今に伝える貴重な庭園
一乗谷朝倉氏庭園(福井・福井市)
文=吉村龍二/環境事業計画研究所 代表
庭と園藝
社会とコモンズのデザイン論(vol.02)
はらっぱというコモンズ
文=三島由樹/フォルク
造園界の偉人たち(第7回)
明治時代の洋画家にして、多数の日本庭園を生み出した造園家
本多錦吉郎
文=粟野 隆/東京農業大学教授
石造文化財の新たな視点
命石をめぐる(第5回)
補陀洛寺八葉形四方仏宝篋印塔(昭和期/京都市左京区)
取材・文=吉田浩志/日本命石協会 代表理事
現場で役立つ 職人の知恵と技術(第37回)
石積編27 新潟の石
古寺石・海老ケ折石
文=内田 均/東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科教授
庭道具考(第14回)
祖を語る金色の線
A型剪定鋏/飛庄
取材・文・写真=浦田浩志
未来を植える人びと~植木生産者を訪ねて~(第21回)
北野裕之/北野緑生園
NIWA COLUMN
みどりの力(第33回)
自然から学び庭園から発見を得るネイチャーアクアリウムの世界
文=本間裕介/水景クリエイター
時代の気分(VOL.33)
自分にも人にも気遣える人に
文=小原直花/伊藤忠ファッションシステム ifs未来研究所 上席研究員
NIWA REPORT
第39回全国都市緑化北海道フェア
取材・文=井上花子/日本造園組合連合会 参与
コロナ禍を乗り越え、総延長50mの瓦土塀が完成
文=小谷大輔/ニワヤ小谷
ハワイ島日本庭園再生プロジェクト報告
文=今田康正/日本造園組合連合会 日本庭園文化普及委員会
NIWA NEWS
NIWA BOOK
NIWA CALENDAR
249号に協力いただいた方々
庭NIWA倶楽部
NIWA info
編集:neuf(澤田忍)
判型:A4変 判
頁数:120
定価:2,640円(本体2,400円+税)
発行年月:2022/09/30
雑誌コード:0695311